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魅力学®のススメ

あなたを磨く、世界が輝く、魅力学®のススメ

余命ゼロを生きる 2 淡々と生きるということ、4つのガンと共にでさえ

 

20年近い友人の佐藤由美さんがガンと向き合っていると聞いて、2005年の夏にNYから、一時帰国していた時に山形まで訪ねて行きました。

 

彼女の住む遊佐というところは、映画「おくりびと」の撮影で使われた美しい日本の原風景の残っているところでした。庄内平野の一面の田んぼ、鳥海山を目前にして、
日本海までまっすぐな平野が続く都会育ちの私など、これが日本の景色だ!と感動してしまったほど。

 

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由美さんのサロン

由美さんはそんな田んぼの真ん中の小さい村落の中の実家横にサロンを構えていました。NYや東京でしか、働いたことのない私にはここでどうやって仕事をするのか、見当もつきませんでしたが、由美さんは1人1人のお客様を大事にして接するためその評判が伝わり、遠くから皆さん30分、1時間と車でやってくる、お客様で毎日忙しく仕事をしていました。

 

一日も早くサロンに戻って仕事がしたいと医療関係者に伝えても、はじめは理解されなかったのに担当医や看護婦スタッフまでにシャンプーマッサージを施し、医療と美容の間にある美容を通じた癒しを理解してもらいたい、自分の美容という仕事をかけがえも無く大事に思っているのだということを、由美さんは何度となく訴えたそうです。

余命ゼロを生きる 1 私に魅力人としての生き方を教えてくれた由美さんに捧ぐ - 魅力学日誌

 

 

それが、病院関係から美容材料商社まで噂が噂を呼び、由美さんの呼びかけに賛同した商社が、シャンプー台を病院に寄付し、看護スタッフのシャンプー指導などにも乗り出したり、または美容師の病院派遣なども検討されました。


またある美容メーカーが由美さんのマッサージの噂を聞きつけ、シャンプーマッサージのマニュアル化、ビデオ作製したいとなんと、大阪から、電車では行かれない遊佐のサロンまでレンタカーで出向いたというのですから驚きです。

 


後日その時の担当者と大阪で話をしたのですが、結局マニュアル化は出来なかったそうです。

 

「由美さんの手から、なにか、癒しのエネルギーが出ているような感じで、テクニックとか、手順とかマニュアルにしても意味がないぐらい、素晴らしいものだったから」ということでした。

 

 

「淡々と」というのが昔からの彼女の口癖でした。

 

何か、大層なことをするのではなく、毎日の暮らし、朝ちゃんと起きて、庭の花の手入れをし、隅々まで掃除をして、気持ちよく過ごせる空間を作り、ちゃんと地で採れた野菜でごはんを作り、しっかり働いて、一日を終える。


そんなふうに毎日を淡々と過ごすことが一番大事。とよく、言っていました。


彼女のまじめさ、ひたむきさ、仕事に対する完璧主義、時には、それを快く思わない人もおり、風あたりが強くなってしまうこともありましたが、そんな時でも、いつもまっすぐに、やりたい事、やりたくない事をはっきりと示し、「淡々と」自分の生き方を貫いていているように見えました。

 


時々、自分の怠け心が顔をのぞく時、由美さんの「淡々と」という言葉をよく思い出しました今、目の前にあることに真摯に向かう。


それはまるで禅寺の教えのように、日々の掃除や台所に立つことなどやるべき仕事をまずきちんとやることの大切さを、身近で見せてくれた由美さんの存在を
離れていてもいつも感じていたからかもしれません。

 


20年越しの友人とはいえ、由美さんがNYにいたのは2年間ほどでその後、なんどかNYに短期で滞在はしていたもののほとんどは、山形、東京、NYと離れていましたが、彼女の生き方は私の今のあり方にとても強く影響しています。

 


今彼女は、がんに対しても「淡々と」向かっています。ガンと戦うでもなく、はたまたガンを受け入れるでもなく、ガンであろうがなかろうが、今自分の出来ることを
「淡々と」やっているだけ、だと言います。


モルヒネを使って生活しているような人が、他人のシャンプーを20分も出来るものなのでしょうか?

 

美容の仕事の肉体的なきつさは十分解っているので信じがたいのですが、「痛みは寝ていても痛いから、それならやれることをやっているだけ。痛みも慣れるしね」といつものように淡々という彼女に、私は返す言葉がないのです。


続く


24時間テレビの番組宣伝に出ていたようです。私は見そびれたのですが、美容師仲間が「なにか、清冽な綺麗さで輝いて見えた」と言っていました。

 

旧ブログにずっと由美ちゃんのことを書いてきました。彼女の生き方が沢山の人へ勇気を与えてくれたから、私は彼女のことを伝えていく使命がある、と思っています。
このブログにも、再度まとめて綴っていきます。

 

魅力人でいこう!

 

余命ゼロを生きる~現役美容師、奇跡の物語

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